フェルガードとは

 フェルガードとはフェルラ酸とガーデアンゼリカが配合された健康食品です。
 フェルラ酸とは米ぬかから抽出された天然のポリフェノールです。多くの穀物に含有され、抗酸化作用、抗菌作用、抗ガン作用のほかに、アルツハイマー病やアルツハイマー型認知症、MCI(軽度認知障害)の予防・改善に効果があることが明らかになってきました。
 ガーデアンゼリカは和名をセイヨウトウキといい、セリ科の植物でヨーロッパを中心に古くから薬用ハーブとして広く用いられています。ガーデアンゼリカの抽出物にはアセチルコリン分解酵素の働きを阻害するクマリン酸が含まれています。この成分は記憶力へのフェルラ酸の働きをより増強します。

認知症への効果

 認知症と一言で言っても様々な背景の病気がそこには含まれています。代表的なものは脳動脈硬化症によるものですが、これは脳への血流不足が長期にわたり細胞の働きが障害されるものと理解されます。このような原因として明確な認知症(二次性あるいは症候性といいます)に対して、原因がいまだよくわかっていない認知症の代表がアルツハイマー病です。最近では中毒説やウイルス説も盛んですが、まだまだ未知な部分が多い病気です。最近ではアリセプトという薬剤が承認され効果を認めていますが、パーキンソン様症状や心筋障害、興奮性といった副作用も報告されています。フェルガードを併用することでアリセプトを減量することが可能となり、このような副作用が抑えられます。

その他の効果

 アルツハイマー病のみならず、ピック病やレピー小体型認知症など他のタイプの認知症でも著明な効果を認めています。また、交通事故による頭部外傷後遺症(遷延性意識障害)やくも膜下出血後の高次脳機能障害で発語や自発性の欠如した患者さんに効果があるという報告があります。また、前頭葉と側頭・頭頂葉の連絡線維形成不全といわれている注意障害(ADHS)、いわゆる自閉症にも効果があるという報告があります。

当院での取り組み

 院長は大学病院脳神経外科在籍中には高次脳機能障害の研究にも関わっておりました。認知症を含めこのような高次機能障害は治療が困難であり社会的問題としても重要であるため、効果的方法を模索しておりました。その結果、コウノメソッドと出会うこととなりました。コウノメソッドではフェルガードを効果的に使用しております。
 今回、フェルガードのすばらしい効果を目の当たりにし、早々に採用することといたしました。フェルガードは健康食品の分類で日本では販売されておりますが、韓国では同等品がすでに医薬品として承認準備中であるなどの状況もあり、医薬品に準じて医師の承諾がある場合のみ販売されるシステムとなっています。認知症はじめ上記のような病状でお悩みの方(ご家族の方)は通常の健康保険で診察を受けていただけます。購入承諾書を発行いたしますので、製品自体は製造元よりご購入いただいております。なお、予防目的とされる場合は診察も自費となります。

フェルガード